桑田佳祐 『がらくた』

毎度のように今回も発売日には購入していたのだが、何故か書く機会を失っていた、桑田佳祐最新アルバム『がらくた』について。

オープニング曲「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」は”ONE OK ROCK 妬むジェラシー”というフレーズも出てくる、気分盛り上がるアルバム冒頭が似合いのナンバー。
そして続くは、NHKの朝ドラ”ひよっこ”(有村架純がかわいい)の主題歌「若い広場」。
桑田佳祐らしい素敵な歌謡ポップス。
いいな~




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桑田佳祐

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その後次々と流れてくる素敵な曲の連発、特に「ほととぎす[杜鵑草]」に胸打たれ、最高にトンがった「ヨシ子さん」にシビれた。
まだまだ桑田佳祐の才能は素晴らしく輝いている!



 『がらくた』収録の切なく響くバラード「ほととぎす[杜鵑草]」に、

”寂しがり屋の誰かを励ますように/こばさぬように 涙を/あなたがいつも笑顔でありますように/たった一言の「お元気で」”

というフレーズがある。
僕はこのアルバムそのものが、「お元気で」という一言なんだと感じた。
そしてその一言は、リスナーである僕や他の多くの人のみならず桑田佳祐自身にも同じ作用をもたらしているんだろうとも。

とても素敵なアルバムだ『がらくた』は。
ただ、一つだけ不満なことがある。
それはトンがりが足りないところ。
アルバムのコンセプトがそういうものだというだけなのかもしれない。
みんなに親しんでもらえる”小品”のようなものにしたかったと、桑田佳祐はアルバム公式サイトで言ってたし。
だけど僕はトンがった部分がもっと欲しかった。
「ヨシ子さん」みたいな。




ある時から桑田佳祐は、ライヴで観客に向け「みんな頑張って~!」とエールを送るようなMCをするようになった。大病から復活して以後は特に、そのような種類の言葉を言うようになった。
アルバムの初回限定盤に付いている特製ブックレットの中にあるエッセイ集で、”この世に生かされていると思いなさい”という言葉が重く心にのしかかると書いていた。
歳も重ね、2008年のサザン活動休止前にはサザンとして「I AM YOUR SINGER」という曲をリリースしている。
いつからか桑田佳祐はこれまで一緒に歩んできたファンたちの為に歌っている。
もっと自分の為に歌ってほしい。
もしかしたらこの問いかけに桑田佳祐は、これが今の自分のための歌なんだ、というかもしれない。
そうかもしれないな。
ただそれでも心のどこかに、あまりトンがったものだとみんな喜ばないんじゃないだろうかという気持ちがあるのでは、と僕は勘ぐっている。

桑田さん、見くびってもらっては困ります。
あなたのファンを。
だってよく考えてみてください。
今でこそポップの王道みたいな扱いを受けていますが、桑田さんの作る音楽は、ずっとへんてこで異端なのです。ただみんなが、そんな貴方の音楽に慣れてしまってて、そのことを忘れてしまってるだけ。
変態プレイもいつもやってればそれは変態プレイとは認識しなくなるもの、それと同じです。
僕らファンは桑田さんの異端な変態音楽をずっと楽しんできた人間、そんな僕らの感性を甘く見ないでもらいたい。

勝手なこと言ってゴメンナサイ。
 

桑田佳祐の音楽と共に生きて39年、いよいよ40年目に突入した。
来年はサザン40周年の年。
なにかが起こることを期待している。
そしてそれがトンがったものだとより嬉しいな。







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