佐野元春@堂島リバーホール 11月24日 ~『SOMEDAY』全曲ライヴ

11月24日大阪堂島リバーホールで佐野元春のライヴが行われた。
珍しく一日2回公演となっており、僕は16時開演の1回目のステージを観てきた。
このライヴ、東京と大阪でそれぞれ2回ずつ行われた特別なライヴ。
何が特別かというと、1982年に発売された、佐野元春の日本の音楽史に残る超名盤『SOMEDAY』を全曲アルバムの曲順通りに再現するという今までになかった内容だというところ。

アルバム『SOMEDAY』が発売された時、僕は高校一年生だった。
FMで流れた同アルバム収録曲の「ロックンロール・ナイト」を聴いて胸を打たれ、後日購入したのを記憶している。
もちろん当時はレコード。
今ではよく知られているアルバム・タイトル曲の「SOMEDAY」以外にも名曲目白押しのこのアルバム、あれから30年以上もずっと聴き続けてきた。
「SOMEDAY」の歌詞にある、

“若すぎて 何だか解らなかったことが
リアルに感じてしまう この頃さ”

というフレーズを聴くたびごとに実感させられるアルバム。
日本のミュージックシーンにおいて、僕が最も愛すべきアルバムでもある。

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今回のライヴ、1Fはスタンディングなので座席は用意されていない。
しかし当日は冬の訪れを感じさせる気温で当然参加するお客さんは上着を着ている。
もちろん荷物だって持っている。
それに今回のライヴには、特典として入場者全員にスペシャルDVDとブックレットが手渡される。
(なのでチケット代は¥15000!)
だのにこのホール、ロッカーもクロークもない。
これってちょっとあんまりではないか、佐野さん。
というか、企画のスタッフさんよ!
もうちょっと、考えてほしいものだ。
会場内は満員で荷物を足元に置くのも大義であったので、余計そう感じたぞ。

そんな会場内で、ライヴの開始を待っていた。
開演前に流れているBGMは、デュランデュランやジョン・クーガー、ボーイズ・タウン・ギャングなどの80年代のヒット曲たち。
バック・トゥ・ザ・80s!
といった感じである。





そしてアランパーソンズ・プロジェクトの「ドント・アンサー・ミー」の途中、場内暗転。
スクリーンにアルバム『SOMEDAY』のLPをレコードプレイヤーに乗せ、再生する映像に続き、アルバム冒頭曲である「シュガータイム」が始まる。
アルバムと同じシンセの音が新鮮さと懐かしさを同時に運んでくる。
アルバム同様のアレンジで、最後の「サンチャイルドは僕の友達」まで演奏されたライヴには、正直現在進行形の佐野元春はなかった。
そして予想した通り、曲によっては佐野元春のヴォーカルはとても苦しそうだった。
30年来のファンたちと佐野元春本人による、同窓会的なある意味祝祭の空間だったといえるこのライヴは、その数日前に行ったアトムス・フォー・ピースのようなロック的な緊迫感のようなものはなかった。
でも僕は、30年以上前から大好きな曲を当時のアレンジのままでライヴで聴くことで、現状の自分の立ち位置を確認することが出来た。
現状がうまく把握できていないと、次の一歩が正しく踏み込めない。
単なるノスタルジーではなく、次のためのワン・ブレイクであり、自分自身の棚卸である、そんな意味がこのライヴにはあったんではないだろうか。
そんな風に感じている。




アンコールでは、『ナイアガラ・トライアングル VOL.2』収録曲も演奏され、最後は楽しく「彼女はデリケート」でライヴは終了した。






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今回のライヴで最も僕が良かったと思ったのは、ダディ柴田のサキソフォン。
かなり冴えてた。最高だったな!

なお、このライヴは(東京公演の方だと思うけど)、CSのMUSIC ON! TVで1月に放送される予定になっている。


さてライヴ入場者がもらえるブックレットとDVDをライヴから帰り、早速見たのだが、DVDにはかなりグッときてしまった。
アルバム『SOMEDAY』のレコーディング・エンジニアである吉野金次氏と佐野元春がスタジオで、マルチトラックを聴きながら、当時のレコーディングを振り返るドキュメンタリーな内容。
「SOMEDAY」は当初、リリースされているような、いわゆるフィル・スペクター・サウンドではなく、スティーリー・ダンのようなタイトな音だったという。
実際にタイトなヴァージョンもDVD内では聴けるのだが、確かに雰囲気が全く異なる。
などなど、各楽曲にまつわる色んな話が出てくる。
このDVD観れるだけでもライヴに参加した価値はあると言ってもいいと思った。
ライヴに行けなかった人たちのためにも、このDVDを商品化して発売したらどうだろうか?

画像
















30年以上たってもその輝きを失わない名盤中の名盤である、アルバム『SOMEDAY』をリアルタイムで体験し、その後もずっと聴き続けることが出来た、それもその時々のリアルを感じながら、そのことに大きな幸せと、何だか誇りのようなものを感じる。

今度は最新の佐野元春を聴きにライヴに行こう!!


ライヴ開始直前に流れたアラン・パーソンズ・プロジェクトの「ドント・アンサー・ミー」。
大好きな曲。名曲!!




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この記事へのコメント

さーる
2013年12月02日 12:44
80年代ってなんか切ないシンセサイザーのサウンドが特徴ですかね
たまに聴くとすごく切ない気分になる
とてもいいけど 街の雰囲気(今の時代)とはギャップを感じるのがやたら寂しいかな
帰えらぬ青春といいましょうかw 
2013年12月03日 23:34
>さーるさん

街の雰囲気は今と昔では少し違いますね。
どう違うのか上手く説明できないけど。
でも実は街自体は今も昔も変わっていなくて、ただ自分が年を取っただけという可能性もあったりして。。

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