ボビー・ウーマック新作

ボビー・ウーマックのアルバムを初めて聴いたのは、80年代の前半だったと思う。
当時発表されたアルバムの評判が良く、何気に聴いたのが最初だった。
丁度その頃、僕はストーンズと出会いストーンズの熱狂的なファンとして、ストーンズに通じる黒人音楽にも興味を始めていた時期であった。
初めて耳にした彼の歌は、まだまだ当時のウブな僕には良いな~とは思えたが、
大好きだ、たまらん!!
と感じるまでには至らなかった。
それでも80年代の何枚かのアルバムには好印象をもって、時々思い出したように聴いていた。
しかしその後、94年を最後に、オリジナル・アルバムはリリースされなく
なっていた。
そして先ごろリリースされた、ボビー・ウーマックの18年ぶりとなるオリジナル・アルバム『ザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース』を聴いて驚いた。
68歳のベテラン・ソウルマンの新作が2012年の時代を表す歌として輝きを放っているのだ。

ザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバースザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース
ボビー・ウーマック ファトゥマタ・ジャワラ ラナ・デル・レイ ギル・スコット・ヘロン

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良い!
そして大好きだ、たまらん!! 

ブラーのデーモン・アルバーンとイギリスの人気インディレーベルであるXLレコーディングス(個人的にはプロディジーなどクラブサウンドのイメージが強いのだが、アデルやジャック・ホワイト、レディオヘッドなどの作品をりりースしている)のリチャード・ラッセルの二人による共同プロデュース作。
噂どおりのモダンなクラブサウンド。
そしてこれまでも幅広いサウンドに負けることなく、自らの強烈なヴォーカルを轟かせてきたボビー・ウーマックが、いつものように素敵なソウルを聴かせてくれている。



レトロなソウル・ヴォーカルとモダンなサウンドの合体というのは、実にありがちなアイディアである。
ゆえに素晴らしい作品がいくつもあるが、それ以上に取るに足らない作品も多数存在するのが実際のところだ。
そしてボビー・ウーマックのこの新作。
これはとても素晴らしいものとなった。
その理由は、プロデューサーの二人が、ボビー・ウーマックをリスペクしてはいるが、サウンド作りにおいては、あまり彼の存在を必要以上に意識していない(遠慮していない)ことだと僕には思えた。
それと、ボビー・ウーマックのヴォーカル。
彼はいつもそうだが、あまりトラックの影響を受けることなく、素敵な歌が歌えてしまう。
このことにより、アップデイトなサウンドは初めて活きてくるのだから、これも大きい。
つまり、ありがちなアイディアが大成功したのは、二人のプロデューサーとアーティストが素晴らしい仕事をしたという当たり前の事実によるものであった。
さらに突き詰めると、デーモンもリチャード・ラッセルも、そしてボビー・ウーマックも本来他者を必要としていないのである。
そんな人たちがコラボレイトすると多くの場合、まとまりのない仕上がりになってしまうものだ。
しかし、今作ではそうはならなかった。
何故なら、それは多分それぞれが相手のクオリティの高さを信頼し、相手の領分に踏み出さないという規律をもってクリエイトが進んでいったからではないだろうか。
これは全くの想像でしかなく、ただ偶然が重なっただけという可能性もあるのだけど。

また、忘れてはならない要因として、彼ら3人とも音楽人として、2012年の今を現役として生きているということ。
今を感じ、今を生き、今に対して表現をする、これがなくては、少なくともポップ・ミュージックとしての魅力はなくなてしまう。
ソウルである前に、ポップ・ミュージックとしての力強い生命力がこのアルバムから、ギラギラと漂っってくるのを感じる。





The Bravest Man in the Universe - ボビー・ウーマック
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それにしても、デーモン・アルバーン、あなたは恐るべき人だったのですね。
90年代のブリットポップ全盛時、そうあのオアシスVSブラーなんて風潮もあったころ、僕は圧倒的にオアシスの側にいた。
ブラーの楽曲の中にも好きな曲はいくつかあったが、それでもブラーは僕にとって特別な存在では全然なかった。
ブラー活動休止後のゴリラズやロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーンや最近のソロプロジェクトでの活動ぶりは、全くもって、「デーモンすまない!僕は君のことが何も分かってなかったようだ!!」
と頭を下げるしかないのが実際のところである。

ちなみに僕がブラーの曲で特に好きなのは「Tender」と「Girls&Boys」。



ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーンについて以前書いた記事はコチラ(よければあわせてお読みください)

The Best of BlurThe Best of Blur
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この記事へのコメント

まり
2012年07月10日 20:20
こんばんは♪ 名盤!さん

ボビー・ウーマックがまだ新作だして現役でいてくれるのが嬉しいですね。

ソウルのテイストもあって いい感じ♪
じっくり歌をきかせて 惹きつけさせてくれますね!
2012年07月11日 00:07
>まりさん

いい感じですよね。
でもあまり話題になってないみたいで、少し寂しいです。
ディープ過ぎるのか?
今風ではありますが、分かりやすいというわけでもないからでしょうか。
多くの人に聴いてほしいと思ってるのですが。

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