村上春樹


僕は村上春樹の小説が好きだ。
全て持っている。
初めて読んだのは大学1年の時。
大学内の書籍売り場で見つけた、『1973年のピンボール』の文庫本だった。
何故、その時それを買ったのかは忘れたが、はじめて肌に合う文章にめぐり会えた気がした。
そして、当時発売された村上春樹の小説を全部読み終えてしばらくした頃に、あの大ベストセラー『ノルウェイの森』が出た。
『ノルウェイの森』は、それまでの村上春樹の作品とは、物語の流れ方が少し違うように感じたが、とても読みやすかった。
実はヘヴィな、その物語をオブラートに包むように、物語は語られるのだ。
上下巻それぞれが、赤と緑にコーティングされた装丁も美しかった。
コアな村上春樹ファンには、それ程高い人気ではない『ノルウェイの森』だが、僕は今でも好きだ。
一番好きというわけではないけど。

いつの頃からか、村上春樹の人気は落ちてきた。
どうでもいいことだが、村上龍の小説が好きと言ったほうが、受けはいい。
村上龍も好きだ。
村上龍の小説を読むと、生きる力が湧いてくる時がある。
逆に村上春樹の小説を読むと、重い何かが身体の中にいることを感じることがある。
それでも、僕の肌には村上春樹の小説の方が合うのだ。
ちなみに、村上龍の小説の中で一番好きなのは『69』。
これは青春小説の傑作だと思う。山田詠美による、あとがきも大好きだ。

先日、村上春樹の新作『東京奇譚集』が出た。
書き下ろし1作を含む全5作を収録した短編小説集だ。
はっきり言って、いつもの村上春樹でしかなかった。
でも、とても気持ちよく読めた。
気持ちよく本が読めるということは、とても素敵なことだ。
素敵なことがあまりない日常での、ささやかな幸せの時間。
それを、少しでも増やしながら生きていきたいと僕は思う。



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村上 春樹


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この記事へのコメント

nuhowu
2005年09月19日 03:05
 始めまして
 僕も村上春樹作品は好きですよ。
村上春樹は海外で評価されてると思いますよ。
(ただ日本は映画とかドラマで使えそうな作品ばっかが話題になってる感じではないでしょうか?)では
2005年09月19日 12:03
>nuhowuさん

どうも、はじめまして。
アメリカなどでも読まれてるらしいですが、「やれやれ」は、なんと訳されてるんでしょうね?
2005年09月19日 22:20
こんばんは。春樹のほうは、それほど読んでいるわけではないのですが、「風の歌を聴け」とか好きでした。オリジナル・ラブの同名アルバムは、ここからタイトルを取っているのでしょうか?
龍の方は、最近の作品は読んでませんが、一時期までは殆ど呼んでました。「69」も好きでした。一番ドキドキしながら純粋に楽しめたのは「コインロッカー・ベイビーズ」でした。

最近、本読んでないなあ。本屋なのに。 
本を見ても「商品」としか見えなくなってきた最近の自分が嫌です(泣)。
2005年09月19日 23:11
>カナさん

村上春樹って売れてるんですか?
最近は、周りに読んでる人いないんですよね。

20代の頃はよく電車の中で本読んでたんですが、最近はすぐ寝てしまいます。読書も体力勝負なところがありますよね。悲しいです。
murakami
2005年09月19日 23:44
村上春樹」について
『ノルウェイの森』が大好きな、
金の猿でございます。

『69』は、大学生の頃読んではまりました。
確かに、青春小説の大傑作です。
小説であんなに笑ったのは、あれが最初で最後かもしれません。

それに比べて、春樹さんのほうは後からじわっ~とくるんですよね。
ま、ひとそれぞれ捉え方は違うと思いますが。

“気持ちよく本を読める時間”や、本の発売が待ちきれないこと。これは今でもMurakami春樹作品で味わってます。

それでは、またっ!
金の猿
2005年09月19日 23:46
すみません。
上のコメントで、自分の名前がmurakamiになってました(^^ゞ

『ノルウェイの森』が大好きな、
金の猿でございます。

『69』は、大学生の頃読んではまりました。
確かに、青春小説の大傑作です。
小説であんなに笑ったのは、あれが最初で最後かもしれません。

それに比べて、春樹さんのほうは後からじわっ~とくるんですよね。
ま、ひとそれぞれ捉え方は違うと思いますが。

“気持ちよく本を読める時間”や、本の発売が待ちきれないこと。これは今でもMurakami春樹作品で味わってます。

それでは、またっ!
2005年09月19日 23:53
こんばんは。

私はかなり遅くなってから
「ノルウェイの森」を読みました。
きっかけは「ダヴィンチ」で
”クリスマスに読みたい本”の1位だったからと
記憶しています。σ(^_^;)
赤と緑の装丁のせいもあるかと思いますが・・。
ノルウェイの森 は好きでしたが、
その後に読んだ本がちょっと合わなかったので・・。

村上龍さんの「69」は好きです。
龍さんがデビューした当時、
甲斐さんが自分と似てる、って騒いでました。
(^^*)

2005年09月20日 01:06
>金の猿さん

そうですよね、『69』笑えましたよね。

村上春樹の本は、何度も読み返したくなります。
そのたびに新たな発見があったりします。

だけど、新作は早めに出して欲しいですけどね。
次は何年後なんでしょうね?
2005年09月20日 01:08
>ことのさん

甲斐よしひろ的には、村上龍なんでしょうね。
分かる気がします。

>その後に読んだ本がちょっと合わなかったので・・。

どの本ですか?
2005年09月21日 02:56
>村上春樹って売れてるんですか?

『東京奇譚集』は、ウチの書店のランキングでは1位になってます。ただ、本当の売れ行きではなく、政策的な仕掛けや在庫の調整なんかも考慮してランキングを作っているので。
少なくとも、以前よりは売れ行き落ちてるような気がします。わたしが新入社員の頃には、「ねじまき鳥クロニクル」、あの分厚いハードカヴァーが新刊で鬼のように入荷してきて、それでも飛ぶように売れて、ビビッた覚えがあります。
ただ、毎年のように文庫の「夏の100冊」とかに、既に古典化?した過去の名作がピックアップされてるので、新しいファンは付いているとは思います。

2005年09月21日 18:00
>カナさん

回答ありがとうございます。
『ねじまき鳥クロニクル』結構好きでした。
昼飯食った後に、ドトールで毎日読んでた記憶が甦ります。

>新しいファンは付いているとは思います。

ファンとして、単純に嬉しいです。
ことの
2005年09月21日 20:05
こんばんは。

「ノルウェイの森」の他に読んだのは、
「ねじまき鳥クロニクル」
「羊をめぐる冒険」でしたが、
ん~~~~だったです。(-"-;

「スプートニクの恋人」は好きでした。
2005年09月21日 22:28
>ことのさん

『羊をめぐる冒険』ダメでしたか。
ストーリー性もあり僕は大好きなんですが、残念です。
『スプートニクの恋人』が好きなら、『国境の南、太陽の西』がオススメかも。
機会があれば読んでみて下さい。
ことの
2005年09月22日 11:32
「国境の南 太陽の西」
検索してみました。
講談社文庫から出てますね。
確かに、私の好きそうな感じです。(^^*)

いつか出会うとても素敵なこと(人)のために、
その時に恥ずかしくない自分でいたいから、
今日も一生懸命頑張るのだ。

       by ことの  (=^_^=)

2005年09月22日 22:15
>ことのさん

一生懸命があんまり続かない僕ですが、頑張ってみます。
日々精進。
ジョージーポージー
2005年09月23日 15:14
私は「蛍」が好きです。ノルウェイの森のはじめの文章がほぼそのまま短編として扱われているのだけど、短いからこそなのか、読み終えた後にすごく余韻の残る作品でした。悲しいような、それでいてきれいな作品だなあって思った覚えがあります。それからスプートニクもなかなか好きです。すみれ(ですよね?)のぶっ飛びぶりが(笑)
2005年09月24日 02:22
>ジョージーポージーさん

確かに『蛍』は余韻が残りましたが、『ノルウェイの森』の方は、余韻というより混沌でしたね。
『蛍』を読んだ時は、それが後に『ノルウェイの森』に発展するとは全く想像できませんでした。

村上春樹の小説に出てくる女性は、ぶっ飛び系の人が多いですね。村上春樹の女性観なんでしょうか?
いとちゃん
2005年09月25日 23:28
初めまして、「名盤!」さん。

自分のブログに「東京奇譚集」の記事を登録した所、東方見聞人のだいまつさんから、こちらのページをコメントで教えて頂きました。

「東京奇譚集」、いつもの村上春樹でしかないけど、私的には久々感がありました。TBさせて頂きましたので、今後とも宜しくお願いします。
2005年09月26日 02:06
>いとちゃんさん

コメント&TBありがとうございます。
僕もTBさせてもらいました、よろしくお願いします。

『東京奇譚集』が割とすぐに読み終えてしまったので、今は久しぶりに『国境の南、太陽の西』を読み返しています。
同じ本でも、読み返すごとに発見があったりするんですよね、実は。
いとちゃん
2005年09月26日 23:23
名盤!さん、TBありがとうございます。

> 同じ本でも、読み返すごとに発見が
> あったりするんですよね、実は。

上記はその通りだと思います。村上本の登場人物のように、私も好きな本を何度も何度も読み返すパターンの読書家です。(本だけでなく、音楽もですが(笑)。)

ちなみに、私も「国境の南、太陽の西」は大好きです。「僕」と島本さん、イズミ、由紀子との係わり合い、そして多くのものを失ったけれど、最後に妻とやり直しを決めるラストは素敵でした。
2005年09月27日 01:51
>いとちゃんさん

村上春樹の物語は、いつも喪失が語られます。
喪失の重さを、分からない人には、彼の小説は面白くないんだろうな、とふと思いました。
ことの
2005年11月13日 16:44
「国境の南 太陽の西」読みました。

若い時に読んでいたら、
きっといい本だった~、というコメントだったと
思います。
でも、いろんなことを知ってしまった年齢なので、
痛くて自分のブログではとりあげられないです。
(・-・*)

人を恋うる気持ちは悲しくて痛い。

紹介してくれて、ありがとう。(*'‐'*)


2005年11月13日 18:32
>ことのさん

僕は独身ですが、この歳まで独身だと、結婚に対して色んなことを考えてしまいます。
だから結婚できないんでしょう。
友人達を見ていると、考える前に結婚し、結婚してから考えてるようです。
でもみんなうまくいってるように感じます。
結婚に対しての考えは、まだ結論が出ていません。
僕の父は昔、結婚という制度について、懐疑的なことを言ってました。
どうやら僕は、その影響を受けているようです。

今度は楽しい本を紹介するようにします。
ことの
2005年11月13日 20:18
いえいえ、
いろんな本を教えていただけるのは
とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

名盤!さんのお父さんと、お話してみたいですね。
(^ー^* )
2005年11月13日 20:48
>ことのさん

残念ながら父はもう随分前に死んじゃったんですよ。
父が僕に結婚について話したのは、僕がまだ中学生のころだったと思います。
だから、その時はあまり意味は分らなかったのですが、言葉はずっと残っていて、ときおり思い出すことがあるんですよ。
ことの
2005年11月13日 21:17
名盤!さん、
・・・・そうでしたか。

お父さんの思うところはわかりませんが、
私も、そう思うことがあるものですから・・。
きっと素敵なお父さんだったのでしょうね。

ごめんなさいね。
2005年11月14日 00:02
>ことのさん

いえいえ、お気になさらずに。
それにしても、一度は結婚してみたいです。
2005年11月23日 22:20
>こたにさん

『中国行きのスロウボート』に入っている短編ですね。
もう10年以上読んでいません。
ちょっと、読んでみます。

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