ニルヴァーナ ~グランジとブリットポップ

リアルタイムでニルヴァーナを聴いていた90年代(特に前半)、アメリカを中心に海外ではグランジが音楽シーンを席巻していた。
しかし日本ではアメリカほどのムーブメントにはならなかった。
90年代中盤からのブリット・ポップ・ブームの方がはるかに大きなムーブメントとなった。
90年代の日本は、バブル崩壊後とはいえ、まだそれなりに楽観的な空気は残っていた。
音楽性の違いが一番大きいのだとは思うが、そのような暮らしの状況の影響も大きいと思う。
ニルヴァーナなどグランジ勢の音楽は、音はラウドで重く歌詞はネガティヴ。
歌詞への共感、ラウドなサウンドへのいわばヤケクソ的に爆発するかのような共振。
それは当時のアメリカの若者(特に白人)ほど、多くの日本の若者には、広がらなかった。
リアリティが違ったのではないだろうか。
一方、オアシスの肯定的なサウンドとメロディと多くを語らない歌詞は、日本でも大きなムーヴメントとなる。

で当時の僕はといえば、ニルヴァーナは好きだった。
来日公演にも行った。
でも夢中になったといえるのはオアシスの方だった。
20代だった当時僕はまだ自分のその後の人生を肯定的に捉えていた。
そんな僕にオアシスはぴったりとハマった。



そして2020年の僕は今、今後の人生にとてもネガティヴな気分でいる。
もう若くない年齢になり、普通に考えて伸びしろは少ない。
昨年の消費増税、そして昨今のコロナウイルス問題。
自営業の僕はもう、だいぶ重症だ。
コロナウイルス問題が長引けば、僕のみならず多くの国民が窮地に陥る可能性がある。
世界大恐慌、中学の時に社会で習った時代を実際に経験することになるのか……。


先日何気に帰り道ニルヴァーナを聴いた。
響いた、心にも身体にも。
こんなにニルヴァーナが響いたのは初めてだった。



ネガティヴな状況に置かれた時、彼らの音楽はこんなに染みわたるのか、と感じた。
確かに今、楽天的の王様とも言いたくなる、大好きなKISSの音楽はこれまでほどに僕の気分を楽しくはしてくれない。




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ニルヴァーナ今さらだが、ほんとに恥ずかしい話だが、音楽史に残るアーティストであり音楽だなと思う(もちろんオアシスもKISSも音楽史に残るアーティストだ)。
本当に今さらながらに、何言ってんだよ、な話だけど。
いや、前から好きだったよ。
ただここまで響いたのは2020年の今。



でも状況的には、ネガティヴとは相性が悪いが、ポジティヴとの相性が抜群に良いKISSを楽しく聴ける世の中に早くなって欲しい。
もちろん他力本願ではなく、自分にできることを、地道にしっかりやらなきゃならないの前提だけど。




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