ブルース・スプリングスティーン 『Letter To You』

前作『ウェスタン・スターズ』のリリースから1年4か月。
ブルース・スプリングスティーンがニューアルバム『レター・トゥー・ユー』をリリースした。
今作は2014年の『ハイ・ホープス』以来となるEストリート・バンドとの作品。
レコーディング期間は,、実質わずか5日間。
数か所のオーバーダブ以外は、全編ライヴ録音によるもの。
それゆえのダイナミズムが感じられるアルバムとなっている。
前作も凄く好きだったけど、やはりEストリート・バンドとのコレボレーションは、突き抜けたものを感じさせてくれる。
センティメンタルな部分も含め、よりエモーショナルだ。

曲の大半は、60年代に組んでいたバンド”ザ・キャスティルズ”のメンバーであり親友のジョージ・タイスを失くしたことから生まれた、とスプリングスティーンは語る。

「彼が亡くなって、俺が初めて組んだバンドのメンバーの生き残りは、俺だけになってしまった。
そう思うとすごく不思議な感じがして、そこから曲のほとんどが生まれたんだ。
時が経つにつれて年を取り、失うものがあるわけで、それがこのアルバムのテーマの一つになっている。
で恐れと同時に、バンドが今も続いていて、彼らのスピリットと共のあるという事実を祝福しているところもあるんだ」
(Apple Music)


「ラストマン・スタンディング」を皮切りに、アルバムの曲がどんどん出来上がていったという。




Eストリートバンドとの作品だということを考えればやや意外な、アコースティック・ギターで始まる、静かな「ワン・ミニット・ユア・ヒア」でアルバムは幕を開ける。



アルバムが本当に始まるのは「レター・トゥー・ユー」からだけど、このちょっとした序章がこの先の展開を教えてくれることになる。
今作を「ワン・ミニット・ユア・ヒア」で始めて「アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ」で終わらせることにしたのは、両方とも死すべき運命と死を歌ったものだからだ。
(Apple Music)




Eストリートバンドもクラレンス・クレモンズとダニー・フェデリーシを亡くしている。
スプリングスティーンも70歳を超えた年齢になり、より人生であったり死や生をテーマにした表現にフォーカスしていくのは当然の流れのように思う。
そもそも、スプリングスティーンの表現は元来そういうタイプのものであったわけだし。




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染みるアルバム。
世界中の人が彼に求めるものが、ぎっしり詰まった素敵な全12曲。

しっかりしなきゃ!、と僕はこのアルバムを聴いて静かに思った。

12曲中3曲(「ジェイニー・ニーズ・ア・シューター」「イフ・アイ・ワズ・ザ・プリースト」、「ソング・フォー・オーファンズ」)は、70年代初期に書かれた曲である。

スプリングスティーンのことを書く度にいつも触れているが、僕が今まで行ったライヴで最も良かったのが85年の彼の初来日公演。
素晴らしいライヴをこれまでいくつも観たけど、あの3日間(京都・大阪×2)を超えるものは無い。
もう一度観たい。
コロナでそれどころじゃないけど、事態が落ち着いたら是非とも来日してほしい。
心から願う。




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