パール・ジャム『GIGATON』

多くのアーティストのライヴ活動が停止し、新作のリリースも延期されるパターンが増えている中、パール・ジャム6年半ぶりとなるニューアルバム『ギガトン』がリリースされた。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中が混乱しているこの重苦しい状況を正面から強行突破するような破壊力を放つ内容だ。
その力強い音圧はパールジャムの王道であり、ファンにはたまらない新作となった。
オープニング曲の「フー・エヴァー・セッド」の骨太なロックグルーヴがまずグッと胸に迫りくる。



3曲目に収録された「ダンス・オブ・ザ・クレアヴォイアンツ」は、アルバムに先行して発表されていて、その時聴いた際はあまりピンとこなかった。
このビートがパールジャムに必要か?
と思った。
しかしこうしてアルバムの流れの中で聴くと、それほど異色という感じはしない。
というどころか、グルーヴィーでカッコいい。
今までの彼らになかったビートであるが、そこから感じる分厚い音圧と込められた感情はいつものパールジャムだ。



アルバムを制作している時には、新型コロナウイルスの問題を意識することはまだなかったはずだ。
そして実際は、今年行われるアメリカ大統領選挙は大いに意識して作られたのだろう。
しかしアメリカ人でない僕は(とはいえもちろん大きな関心を持っているアメリカ大統領選挙)、このアルバムが新型コロナウイルスにより変化した世界に大きな杭を打ち込むような作品に感じた。
あくまでも僕の個人的な受け止めである。
もっと正確にいうと、世の中の変化に戸惑っている僕の心の中に大きな杭を打ち込むという意味だ。



電車や建物の中にいる人は今、100%に近い人がマスクをしている。
これってやっぱり妙な状況である。
咳き込む人がいれば、みんなさり気なく気にしている。
あからさまな人もいる。
医療崩壊はもう始まっているという声も聞く。
そんな中感染したらどうしよう、という心配は恐怖を呼び起こす。
1月の終わりくらいはまだ大したことないと思っていた。
しかし3月ぐらいから様相は大きく変わってきた。

ビル・ゲイツ数年前に言っていたことが現実になったということか。



ワクチンが開発されるまで、この問題は収まらないのだろうか。
そうだとすれば、それは来年以降の話だ。

そんな状況での暮らしが続く中、
パールジャムのような力強い音楽が僕は欲しい。
強度のある音楽を、今僕は求めている。




ギガトン(完全数量限定盤)
パール・ジャム
Universal Music (2020-04-03)


まだ一度も観たことのないパールジャムのライヴ。
世界がまた以前のように自由に移動できるようになったら、久々に来日公演をしてもらいたいな、是非とも。

Gigaton (Vinyl LP) [12 inch Analog]
Pearl Jam
Republic (2020-03-27)

アナログ気になる。

でもお金がどんどん減っていくだけの今、買えない。。

このコロナ禍が終息したとしても、簡単には立ち直れない経済状況がその時にはこの国を覆ってしまっているんでは、という懸念が拭えない。
恐怖です。


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この記事へのコメント

2020年07月12日 13:12
パール・ジャムというと歌詞以外はソツのない普通のバンドでそこそこいい曲を出すくらいの感触しかなかったんでチャレンジはほしいと思ってました
2020年07月13日 00:05
akakadさん

あくまでもパールジャムのウリはライヴなので。
2020年07月15日 00:37
ライブがよくても曲がそこそこだと見たいとは思いませんよ
アイデアとパフォーマンスの両立が第一条件です
そういうバンドはいっぱいいます
名盤!
2020年07月16日 12:48
akakadさん

あなたは行かない
僕は行く
それでよい!