佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド『ZOOEY(ゾーイ)』

「アンジェリーナ」のスロウ・ヴァージョンのイントロを思わせるギターでアルバムは始まった。
あの日から何も変わっちゃいないことを宣言するかのようなこの曲は、アルバム冒頭にとてもふさわしい。



発売してから何日か経つが毎日のようにこのアルバムを聴いている。
同日に発売されたデヴィッド・ボウイのアルバムもとても素晴らしかったので、この2作品を交互に聴くという状態の日々である。
この2人の大ベテランはほんと驚異的だな。
ちなみに、一緒くたにしているが、元春はボウイより10歳若い(念のため)。

さてアルバム『ZOOEY』だが、アーティスト名は
佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド
となっている。
前作『Coyote』アルバム発表後に(名義としては)コヨーテバンドは登場したと思うんだが、初期の頃とはメンバーがやや異なっている。
現在は元春を除くと6人の構成となっている。
特筆すべきはツインギターだということ。
ハートランドもホーボーキング・バンドもギタリストは一人だった。
ハートランドやホーボーキング・バンドと比べると若々しいサウンドが特徴のコヨーテ・バンド。
特にガチっとしたプロフェッショナル感漂わせる演奏をしていたホーボーキング・バンドと比べると、荒々しさを感じさせるのがコヨーテ・バンドである。
ホーボーキング・バンドではなく、コヨーテ・バンドを選んだ佐野元春。
その利用は何だろう?



ひとつの理由として、元春のモードが若々しい荒々しさを表現の中心に求めているという事ではないのだろうかと思っている。
別にこれっていう根拠があるわけではないんだけど。
前作『Coyote』も素晴らしく良いアルバムで大好きなのだが、ギターが2本になったこともあり『ZOOEY』の方がよりエネルギッシュになった感じがする。
5曲目の「ポーラスタア」は、そのことを象徴するナンバーだ。
元春自身によるライナーノーツには、
この曲を録り終えて確信した。アルバムはすばらしいものになると。僕とバンドは新たなフェイズに入っていった。

と「ポーラスタア」について書かれている。

ところで、僕は『ZOOEY』デラックス限定盤というのを買ったのだが、これは本編のアルバムCDにプラスしてインスト&デモトラックを収録したCDと、レコーディング・ドキュメンタリーとインタビューが収録されたDVDが付いた計3枚組となっている。
しかし本編のアルバム自体を何度も聴きたくて、もう一枚のCDもDVDもまだ一度もプレイしていない。
この2枚を再生するのはもっと先になりそうだ。

ZOOEY(デラックス盤)(DVD付)ZOOEY(デラックス盤)(DVD付)
佐野元春

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オリコンの週間ランキングを見ると、『ZOOYE』はアルバムチャートの11位。
これ、ちょっと寂しい。
ちなみにデヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』は5位。
売り上げ枚数は『ZOOYE』の2倍だ。
同じくらいは売れてほしいな。
けっこういっぱい宣伝されてるからなぁ、デヴィッド・ボウイ。
やっぱり、ちょっと寂しい。
素敵な音楽は売れるべきなのだ!
と思うんだけどな。

話は変わるが、アルバム『ZOOEY』は、歌詞カードを見ながら聴くことが多い。
歌詞カードを見ながら聴きたくなるアルバムなのである。
歌詞というのは不思議なもので、ただ歌詞を読んでるだけではその歌の意味は分かりにくい場合がある。
しかし、音を聴きながら歌詞カードを見ることで、歌の意味が自然と理解できてしまうことがよくある。
それはもちろん当たり前の事なんだろう。
だって音楽なんだから。
メロディやサウンドや、歌ものなら肉声があってこそ、その言葉に本当の意味が宿り放たれるということだ。


以前と比べ随分声が出なくなってしまった元春を観るのがつらくてここのところはライヴに行っていない。
でも声が出なくなってきてからレコーディングされた素晴らしい曲が増えてきたこともあるし、次のツアーは是非行ってみよう。
久々に佐野元春のヴァイヴを感じに。
コヨーテ・バンドの持つ、パワーを実際に感じてみたい。

次のツアーは何時だ!?




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この記事へのコメント

るーさ
2013年03月25日 15:50
いいですね
若いバンドでソウル風な演奏がハマってます。スタカンぽいなあw
同年代でバンド組んだら こんな爽やかな感覚は出せないな。。
2013年03月25日 23:30
>るーささん

同年代の方が安心した音になるんだけど、元春と比べると若い世代になるミュージシャンとのバンド編成は新たなる化学変化をいっぱい生み出しそうで期待しています。
V.J.
2013年03月26日 16:38
僕も久々にZOOEYは、ほぼ毎日の様に聴いています。聴く度に新たな発見があり、興奮してるよ!

ちなみにBOWIEはアナログで注文しましたが、まだ到着していません…(´Д` )

これが今の元春の音と思うと、本当に頼もしいです。コヨーテアルバムよりも数段好きかなぁ。

ちなみにLIVEですが30周年記念のLIVE以降、再び足を運ぶようになりましたが、さすがに、SOMEDAYの頃の様な声は望むべくもありませんが、Stones and Eggsの頃の悲惨さは微塵も無く、声も戻りつつあると実感してるよ。

ぜひ、今の元春、それもコヨーテバンドの元春を聴いて欲しいなぁ。
これもいつもの事だけど、ツアー毎に曲のニュアンスも変わり、やっぱ、ヤツはライブ見ないとな。。。なんて思わせてくれるよ。(ついでに、HKBのライブも見て曲のニュアンスの違いを楽しむと◎)
2013年03月27日 22:53
>V.J.さん

ライヴ今回は行こうと思ってます。
かなり楽しみです。
ツインギターの元春は初めてだしね(基本的にツインギターのバンド編成が好き!)。

今日もアルバム一度聴いた。
飽きないね!!
しかし記事にも書いたけど、売れてないのが悲しい。


toshi
2013年03月28日 08:33
今、iTunesでシャッフル再生しているけれど、「SOMEDAY」以前と以後のギャップを強く感じる。以前は大好きだけれど、以後はちょっと……。「VISITORS」でドロップアウトしてしまいました。
2013年03月29日 03:27
>toshiさん

『SOMEDAY』は超名盤でたまらなく大好きですが、それ以降の方がオリジナリティを感じるし、なかなか良いですよ。
『VISITORS』は衝撃的でした。

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