ローリングストーンズ『刺青の男』

中学3年の時友人から借りた、運命の出会いともいえる一枚のレコード。
それはローリングストーンズ『刺青の男』。
シングル「スタート・ミー・アップ」と共に、このアルバムが大ヒット中だったあの頃、ストーンズはまだシーンの中心にいた。
「スタート・ミー・アップ」しか知らなかったが、ロックに興味を持ち出したばかりの僕は、軽い気持ちでそのレコードを友人から借りた。
そして、家に帰って一通り聴いてみる。だが「スタート・ミー・アップ」以外はピンとこなかった僕は、一度聴いただけで、カセットに録音することもなく、友人にレコードを返した。
当時はプロモーションビデオが流行りだしていた時代だったため、ベストヒットUSAなど、洋楽番組がたくさんTV放映されており、僕はその後何度となくストーンズのビデオを観た。
何度か観てるうちに、なんか気になってきた僕は、再び友人にレコードを借りることにした。
そして、家に帰って一通り聴いてみた。
なんかカッコいい、よく分からないけど。
今度はそう感じた。また、カッコいいんだが、どこか異様な感じもした。
「スタート・ミー・アップ」のビデオも、よく観りゃとても変だ。ミックとキースの動きなんて、おかしな人でしかない。
その後すぐに、自分でも『刺青の男』のレコードを買った。聴きまくった。半年間ぐらい毎日聴いた。
今までの人生の中で最もたくさん聴いたアルバムだ。
これを更新するアルバムは、きっと生涯現れないだろう。
よく言われてるように、このアルバムは、それまでのボツ・テイクをかき集め、リミックスとオーバーダブで完成させたアルバムである。
今や主流になっている、切り貼りによる手法をいち早く用いて成功させたという点で、時代の先端を行ってたアルバムとも言える。
ストーンズが本当にスリリングだったのは、悲しいかな、この時までだった。
さて、あと1ヶ月もすれば待望のストーンズのニュー・アルバムがリリースされる。
サイトで試聴した新曲は、正直イマイチだった。
ここは、もう一度あの時の手法を持ち出してみてはどうだろうか、と思う。古いテープを掘りおこしゃ、名曲の断片や、凄いリフがいっぱいあるはずだ。
邪道かな、こういうのって?
このアルバム、ヴァージンからCD化された時(だったと思う)に「SLAVE」がロングヴァージョンになって収録された。
まだかけだしのストーンズ・ファンだった頃はあまり好きじゃなかったこの曲が、その頃はとても大好きになっていたので、とても嬉しかった。
「SLAVE」は名曲だと思う。
刺青の男
刺青の男
刺青の男
この記事へのコメント
>「SLAVE」は名曲だと思う
同感です。「HOT STAFF」や「EMOTIONAL RESCUE」が大好きなわたしとしては、「SLAVE」も外せません。
昔はA面、特に「HANG FIRE」や「NEIGHBORS」のようなアップテンポの曲に惹かれましたが、今はB面の渋い魅力にヤられてしまいます。
そうですね、僕も最初はA面、そして徐々にB面が好きになっていきました。
昔はA面・B面と分かれている楽しみみたいなのも、ありましたよね。
SLAVEも然り、ネイバース、HEAVEN、TOPS…
過去のテイクにしろ名曲がそろってますよね…☆キャッ(^^*))((*^^)キャッ 大好きな1枚です☆ 名盤!様の70年代オススメのアルバム、全部私が好きなアルバムです☆
http://www.doblog.com/weblog/myblog/54515
『女たち』以降は、『刺青の男』以外はオススメできるのがないですね、残念ながら。
>なぎささん
70年代は密度の濃い時代だと思います。名盤ばかり。ロック黄金期ですね。
>七福神さん
これぞ真のリミックス・アルバムだと思います。
『エモーショナル・レスキュー』も悪くはないですが、名盤と呼ぶほどでは。。
まずは『刺青の男』をお試しあれ。
ぜひ聴きまくって下さい。
来年春、来日予定。