岡崎京子『ヘルタースケルター』

生まれた時に決定されたもの?
そんなの踏みつぶしてやったわよ

馬鹿馬鹿しい

手を伸ばす前にあきらめて そのくせみれんたっぷりなんてさ


人気漫画家・岡崎京子(96年5月に不幸な交通事故に巻き込まれ、以降現在まで療養中。『リバーズ・エッジ』『Pink』など人気作多数。安野モヨコが彼女のアシスタントをしていたというのも有名な話し)の、大人気作『ヘルタースケルター』を読んだ。
『Pink』が大好きだと言ったら、ある友人からこれも読めと言われたからだ。
いろいろ調べてみると、彼女の作品の中でも1、2を争う傑作とのこと。

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とりあえず買ってみる。

1260円。

ちょっと高い。

『デスノート』は500円もしないのに。
まぁ版型や装丁が違うからいいけど。

主人公は全身整形の人気タレント、りりこ。
しかしその身体は、薬の副作用などで崩れ始め、やがてはりりこのこころとともに崩壊していく。
ようするに、女の子が落ちていく話しである。
簡単にストーリーだけを追っていけばありがちな展開なのかもしれない。
しかしこの作品にはとても引き込まれてしまう。
りりこは特別な女の子なのか?
違うだろう。
普通の子より、少し望む気持ちが強いだけだ。
不幸なのは、望むものを手に入れる方法を間違ったこと。
望むものを、手に入れたいと思う。
でも、その方法が分からなかったり、勇気がなかったり、能力がなかったり、運がなかったり、ほとんどの人は望むものを手に入れることが出来ない。
なにかを強く望んでる人は、とても奇異に写る。
でもそんな人になりたいと思う。
たとえ、最後は落ちていくとしても。
大体、人はみな死ぬのだ。
なんて思いながらも、僕は落ちない。
それは望む気持ちが強くないから。

なんて話しはおいといて、読んでいくと最後までどんどん引き込まれていく作品であることは間違いないので、1260円出して読んでみてほしい。
“ヘルタースケルター”というタイトルをみて、ビートルズの曲を思い浮かべる人も多いはず。
僕もそうだった。
ビートルズとは全く関係ないが、ロックっぽい作品であると思う。

これを読んで思い浮かべたミュージシャンがふたりいた。
それは、マイケル・ジャクソンとコートーニー・ラブ。
マイケルは整形つながりだが、コートニーはその狂信的なバカっぽさがりりことダブった。
映画化するならHOLE(コートニーが在籍していたバンド)のアルバム『リブ・スルー・ジス』をサントラに使用して欲しいものだ。


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岡崎 京子

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この記事へのコメント

2006年06月25日 19:20
こんなところにこんな記事が。まあリンク前だから許してね。

このマンガ見たことありません。もちろん作者は知っていますが。

>なんて思いながらも、僕は落ちない。
それは望む気持ちが強くないから。

いつもながら文章の力に引き込まれます。
2006年06月25日 21:32
>ぷくちゃんさん

>いつもながら文章の力に引き込まれます。

ほめられているのなら、うれしいです。
ほめられて、伸びるタイプです、僕は。
この漫画オススメですよ。

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    Excerpt: 名盤!様トラックバック、ありがとうございました。blolog〔ブロログ〕では、カテゴリー別にトラックバックを募集中です。他のカテゴリーへも、お気軽にトラックバックして下さい、お待ちしております。 Weblog: blolog〔ポジティブレビュー〕 racked: 2006-02-17 18:49