名盤!

アクセスカウンタ

zoom RSS 橘川幸夫 『ロッキング・オンの時代』

<<   作成日時 : 2017/04/02 19:59   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 7

前回は映画『シン・ゴジラ』について書いたんだけど、ちょっと書き足りないことがあったので、今日はまずその補足から。

エヴァンゲリオンでおなじみの庵野秀明が総監督・脚本・編集しているのだが、この映画、予想をはるかに超えるエヴァとの類似性を僕は感じた。
エヴァとは人間の進化した形として表現されていると僕は思っているのだが、この映画のゴジラもそのような存在であると思えたのだ。
エンドロールが流れる前の最後のシーンで活動を停止し白骨化したゴジラ。
その尻尾の部分には人間の形に見える骨がいくつか見られた。
それはそのことを明確に表現したものではないかと思っている。
また自らの体内にエネルギー源を持つことが出来るというのも、エヴァとゴジラの共通点である。
庵野秀明には、人間はもっと進化すべきだという希望(というよりは願望?)が強くあるのではないだろうか。
エヴァとシン・ゴジラの共通点から僕はそのようなことを感じた。
まだまだ不十分な人間を、より発展したものに、つまり人類補完計画のひとつの可能性としてのゴジラということではないか。
個体で進化し、自らの力で増殖を可能にしたことを示唆する場面もあった。
人類の進化に対する庵野秀明のこのコダワリ、これは彼の作家性の大きな核ではないかと思う。
気になるエヴァの続編、いつになるのか、とにかく楽しみで仕方がない。


さて、これからが今日の本題。
本日は一冊の本をご紹介。

ロッキング・オンの時代ロッキング・オンの時代
橘川幸夫

晶文社 2016-11-19
売り上げランキング : 83040

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


これは、ロッキング・オン創設メンバーの一人である橘川幸夫(きつかわ ゆきお)による、ロッキング・オン創刊時の物語である。
正確にはロッキング・オンだけの話ではなく、筆者の70年代の物語なのだが、僕のようなロッキング・オンに大きく影響を受けてきた者には、ロッキング・オン創刊時の物語という切り口から当然ながら読んでしまった。
シンプルな感想は、
とても面白かった!
である。

ロックファンにはおなじみの音楽雑誌『ロッキング・オン』、今では『ロッキング・オン JAPAN』や夏フェス”ROCK IN JAPAN FESTIVAL”の方が有名なんだろう。
そんな今の日本の音楽業界ではかなり大きい存在となった会社は、4人の男たち(渋谷陽一・岩谷宏・松村雄策・橘川幸夫)による『ロッキング・オン』の創刊により始まった。
創刊号が発行されたのは1972年。
その時渋谷陽一は大学1年生だった。

ベンチャー企業のスタート時の物語が持つ高揚感が伝わってくる本書は、長くロッキング・オンを読んだり、渋谷陽一のラジオを聴いてきた人間にとってはたまらなく興味深い内容であった。
また1970年代というある意味未発達な時代の若者たちの熱い(と書くと実に陳腐な表現なんだが)空気が感じられる気もした。

本書の中にはマンガ家の岡崎京子についての話も出てくる。
著者である橘川幸夫が、ロッキング・オンの読者と読者をつなごうと作った"ROの会”というのが当時あったそうだが、そのメンバー達のグループの中に学生時代の岡崎京子がいたという。
彼女は当時橘川がロッキング・オンと並行して、別会社に所属してやっていた”ポンプ”という全面投稿による雑誌にイラストを投稿していて、その頃からファンも付いていたという。
今は事故の影響でマンガは描けない状況の彼女だけど、90年代に彼女が残した作品の数々はとても素晴らしく、若者たちに大きな影響を与えた。
僕も大好きである。
(僕は『PINK』がイチバン好き)

pinkpink
岡崎 京子

マガジンハウス 2010-07-29
売り上げランキング : 42004

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


画像














ロッキング・オン創刊メンバーの4人のうち今も残っているのは社長の渋谷陽一だけである。
松村雄策はライターなどで参加してはいるが、雑誌の編集や会社の運営には参加していない。
渋谷陽一だけになったロッキング・オンは、多くの人が知るように80年代以降急激な成長を遂げ今に至っている。
僕は、ロッキング・オンってまるでロック・バンドみたいだな〜、と思う。
カウンターとして路上から出てきたパンク・バンドがヒット曲を量産しスタジアム・バンドとしてのし上がっていきメインストリームとなり、今度は商業的になりすぎた部分が批判されたりするという。
なんかイメージとしてはU2なんかとダブったりもする。


画像














以前渋谷陽一から引き継いで2代目のロッキング・オンの編集長となって90年代に活躍した増井修の本を紹介したけれど、その本とはまた違う面白さがあった。
その違いの大きな要因は、70年代という日本の文化の大成長期というバック・グラウンドがひとつ挙げられるのではないだろうか。
なんかいつか映画になりそうな気がするな、ロッキング・オン創刊の物語。

増井修の本は

ロッキング・オン天国ロッキング・オン天国
増井修

イースト・プレス 2016-05-18
売り上げランキング : 218771

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



もし映画化されたら、さて渋谷陽一の役は誰がするんだろうか?





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
橘川幸夫という人の先見性は凄いですね。
http://ascii.jp/elem/000/001/270/1270697/
ここであの四本淑三がインタビュアーとして語り合っています。
雑誌作っていて面倒だから写植屋始めちゃうんですから行動力も凄い。
その中でロッキンオン創刊時の4人による会議はケンカになるから一度も行わなかったと語っているのが面白かったです。
それで最後がシンギュラリティですよ。びっくりです。
ジャム
2017/04/05 08:48
こんにちは、JTです。

この本、書店でパラパラと立ち読みしました。図書館に入っったら読もうかな。

>もし映画化されたら、さて渋谷陽一の役は誰がするんだろうか?

菅田 将暉とかどうでしょうか。
JT
2017/04/08 09:30
それは違いますな ゴジラは「使徒」でエヴァンゲリオンじゃありません笑
使徒は善悪もない破壊の悪魔で エヴァは人類のために悪魔と闘い苦悩する正義のマシーン
しかしカオルくんは悪魔と正義の両方をもつ使徒なのかな(不明)
るーさ
2017/04/08 22:12
エヴァはウルトラマンと全く同じなんですね 
人間と宇宙人?が合体して宇宙からきた?破壊獣と闘う
また庵野氏はインタビューでフィクションでこんなものは作れない(エヴァ) といってるのが興味深い
るーさ
2017/04/08 22:19
ジャムさん

そうですよね先見性あると思います。
つまり凄い人たちがロッキングオンを作ったってことなんでしょうね。
名盤!
2017/04/09 18:34
JTさん

菅田 将暉の顔が思い浮かびません。。
僕は思い付きですが、安田 顕なんてどうかな?と思っています。
名盤!
2017/04/09 18:36
るーささん

僕は使徒もエヴァも大枠同種だと思っています。
なので第2形態のゴジラが使徒で第4形態のゴジラがエヴァというイメージ。
名盤!
2017/04/09 18:38

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
橘川幸夫 『ロッキング・オンの時代』 名盤!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる